福井県坂井市三国町加戸の「三国ラベンダーファーム」で、ラベンダーの花が見ごろを迎えている。鮮やかな紫色のじゅうたんが広がり、そよ風に運ばれた爽やかな香りが訪れた人を迎えている。

　坂井北部丘陵地を走る広域農道「フルーツライン」沿いの同ファームでは、代表の藤井衛さん（５２）が約６千平方メートルの畑で「濃紫早咲（のうしはやざき）３号」など５種類約４千株を育てている。藤井さんによると、今年は４月下旬からの好天続きで生育が例年より１週間ほど早く、５月下旬から咲き始めた。

　青空が広がった１０日は、市内外から多くの見物客が訪れ、写真を撮ったり香りを楽しんだりしていた。福井市の４０代男性は「初めて来たが、香りと一面紫色の景色に癒やされた」と話していた。

　２０日ごろまで美しい花の色が楽しめるという。