整備が完了した貧谷の滝。手前が雄滝、奥が雌滝=福井県越前町血ケ平

整備が完了した貧谷の滝。手前が雄滝、奥が雌滝=福井県越前町血ケ平

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越前町の隠れた名所「貧谷の滝」 駐車場など周辺整備完了

福井新聞(2015年6月18日)

 福井県越前町の越前地区上岬(かみみさき)地域の活性化に向け、「貧谷(ひんだん)の滝」を観光資源として生かそうと進められていた滝周辺の整備が、このほど完了した。同町は観光立町を掲げており、夏場の新たな目玉として期待が集まっている。

 貧谷の滝は、同町血ケ平の山中、標高240メートルの所にある。水が広がるように流れ落ちる高さ約30メートルの雄滝(おだき)、霧状にしとやかに落ちる約50メートルの雌滝(めだき)からなる。同町越知山で修行した泰澄大師も訪れたとされ、登山愛好者の間では隠れた名スポットとして知られていた。

 しかし、山の中腹から滝まで約270メートルの道のりは、一般観光客が容易に足を踏み入れられないような状態で、付近に駐車場もなかった。町は昨年、夏場の観光客誘致策として整備に乗り出した。

 滝への山道には地面に砂利を引き、崖側にパイプの手すりを要所に設けるなどして安全性を高めた。案内看板を地域内に設置したほか、駐車スペースを5台分整備した。

 雄滝の滝つぼには、大きなブロックを等間隔に設置。ブロックを渡りきった先の滝つぼの一部を埋め立て、ベンチと説明看板を置いた。埋め立てた場所からは、雌滝も間近で見られる。総事業費は約1295万円。

 駐車場から滝までは5~10分ほどだが、急傾斜があり、動きやすい服装での散策が望ましい。町の担当者は「これから夏を迎え、涼みに来てほしい」と話していた。

 今回の整備は、県の「ふるさと創造プロジェクト」の助成を受け、上岬地域の活性化、通年の観光客誘致を目指す「越前町ビューティフル3セット観光プロジェクト」の一環。同町の観光資源「越前水仙」「絶景」「夕日」を生かし、水仙ランド再開発、同地域の活性化、県外観光客獲得に向けた情報戦略の3本柱を打ち出している。今後は、住民らでつくるまちづくり組織を主体に、イベントの企画やレストランの誘致などに取り組む。総事業費約1億7千万円で、期間は2016年度末までの4年間。

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