福井県 北陸新幹線

新幹線早期整備を 政府機関の福井県移転提案 県重点要望

福井新聞(2015年6月19日)

 福井県は2016年度政府予算の概算要求に向けた「重点提案・要望」をまとめ18日、発表した。北陸新幹線の福井駅先行開業を含めた敦賀までの早期延伸など高速交通体系の整備、政府関係機関や大学の地方移転の促進など地方創生の実現などを求めている。

 高速交通ネットワーク関連では、北陸新幹線の敦賀までの整備促進、敦賀駅での新幹線と在来線の乗り換え利便性の確保、整備計画通り若狭ルートによる大阪までのフル規格整備などを要求。舞鶴若狭自動車道については、4車線化事業の早期着手を盛り込んだ。

 東京一極集中を是正する地方創生関連では、理化学研究所の出先機関の本県設置を提案。また教員研修を行う国の機関などを本県に移転することで、全国上位にある本県の教育環境を日本の教育水準の向上に生かせるとした。地方から都市部への若者の流出を防ぐため、都市の大学の定員を削減し、地方の大学の定員を増やすべきとしている。

 原発、エネルギー関連では、原発の重要性・必要性に対する国民理解の促進をあらためて要求。廃炉では、更地化まで管理監督する体制整備や、立地地域の振興を担保する法的措置を講じるべきとした。万一に備え、事故制圧や防災体制の充実強化、広域避難体制の整備、孤立する恐れのある集落の避難道路整備の財政支援も入れた。

 重点提案・要望は「最重点事項」「重点事項」で構成。要望数は22項目、127点で新規は46点に上った。今後、県の担当部局が関係省庁に提出する。

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