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旧軽井沢に大型飲食店 7月17日オープン

信濃毎日新聞(2015年6月19日)

 飲食店運営などのフォンス(北佐久郡軽井沢町)は7月17日、軽井沢町の旧軽井沢銀座通り入り口のロータリー近くに、席数約280の大型飲食店「ベーカリー&レストラン沢村」をオープンする。同社は既に、ロータリー周辺で異なる業態の飲食店など4店舗を展開。軽井沢に大型商業施設が複数立地して集客競争が激化する中、自社最大規模の出店で旧軽井沢地区の魅力向上を目指す。

 ロータリー近くの離山通り沿いで、駐車場だった敷地2600平方メートルに、延べ床660平方メートルの木造一部鉄骨2階の建物を新築する。1階にガラス張りのパン工房やベーカリーカフェ、レストランが入り、2階にも50席ほどの休憩スペースを置く。

 店舗裏手には林が広がっており、木々を眺めながら観光客らが散策できるよう、建物の周囲に回廊を設ける。テラス席は約120席あり、「軽井沢らしさ」を前面に打ち出す。総事業費は約4億円。

 フォンスは2000年2月に軽井沢町で設立し、同年7月、旧軽井沢ロータリーの空き店舗を活用して同社1号店のそば店「軽井沢川上庵」をオープン。現在は都内を中心にそば店「川上庵」、和食レストラン「酢重正之」など計28店舗を展開し、海外ではシンガポールに和食レストランがある。着実に成長し、15年3月期は売上高49億8千万円を計上した。

 ただ、小山正社長は「創業の地」の旧軽井沢地区の集客力が低下していると懸念。北陸新幹線(長野経由)の延伸開業も背景に軽井沢の中での競争は激しさを増し、星野リゾート(軽井沢町)が星野地区で手掛ける商業施設「ハルニレテラス」や、JR軽井沢駅前のショッピングモール「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」などの大型商業施設に観光客が流れているとみて、旧軽井沢地区へ投資して集客力の強化を図る。

 「ベーカリー&レストラン沢村」の開店と同じ7月17日には、国内外から服飾雑貨を集めたセレクトショップも離山通り沿いにオープンする計画。フルーツ加工場の開業準備にも着手しており、周辺での店舗集積を進める。「飽きずに何度も観光客に足を運んでもらえるよう、さまざまな店舗を展開し、地域の集客力を高めたい」としている。

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