テストツアーで能生漁港の競り場を見学する参加者=糸魚川市

テストツアーで能生漁港の競り場を見学する参加者=糸魚川市

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糸魚川・能生漁港 活きの良さ見て食べて 昼競りをツアーで見学 商議所考案 9月、東京からモニター

新潟日報(2015年6月19日)

 糸魚川市の糸魚川商工会議所は、能生漁港での昼競りの見学を組み込んだ観光客向けツアーを考案した。競りを見学後、宿泊先の夕食で水揚げされたばかりの魚を味わえる内容で、9月には北陸新幹線を使った東京からのモニターツアーを実施する。関係者は「誘客の目玉の一つにしたい」と期待している。

 商議所は昨年度、糸魚川ジオパークを学びながら楽しむ旅をテーマにした誘客プロジェクトを進め、競り見学などの旅行商品を開発した。

 能生漁港は県内有数の漁場を有し、沿岸漁業で朝に漁に出て、午後に港に戻る。競りは午後3時に始まり、魚は仲卸業者などを通じて小売店や県外の中央卸売市場などに運ばれる。上越漁協の協力を得て、活気あふれる競りの様子がツアーで見学できることになった。

 先週は9月のモニターツアーの注意点を確認しようと、宿泊施設や観光関係者らによるテストツアーを実施した。能生漁港では荷さばき場を見て回った後、その日に水揚げされた魚が並ぶ競り場で競りを見学。ホテルで魚さばきが実演され、舟盛りにして味わった。

 参加者からは「競りの様子を間近に見られるのは他にない」などと評価する声が上がった。糸魚川商工会議所の野本宏一総務課長は「昼の競りなのでツアーに組み込みやすい。競りで見た魚を食べられるというのも大きな売りになる」と話す。

 実際の商品化は宿泊施設や観光協会などが企画し、早ければ今冬にも売り出す予定という。参加したホテル国富アネックスの横山政行営業統括部長は「日本海の幸や市場見学、温泉の組み合わせは魅力十分。天候などで休漁日となった場合の課題もあるが、糸魚川の冬のツアーとして広く宣伝したい」と話している。

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