電気照明の代わりにろうそくをともし、平和や環境問題に思いをはせる「100万人のキャンドルナイトinふくい」(福井新聞社後援)が20日夜、福井市の県護国神社で行われた。温かな光が境内を包み、親子連れら約300人が散策やコンサートを満喫した。
全国で展開されるエコキャンペーンの一環として、同神社崇敬会が夏至の時季に企画し、今年で11回目。
午後7時すぎ、水を入れたペットボトルやコップに入った約千個のろうそくに火がともされた。同神社禰宜(ねぎ)の宮川貴文さん(43)が終戦70年に触れ「70年間戦争に巻き込まれることなく、豊かな暮らしをしてきた。これからも絶対戦争を起こさないという強い思いを持つために、戦って亡くなった方々に祈りをささげることが大切」とあいさつした。
幻想的な光の中、子どもたちの和太鼓演奏や、同市のサックス奏者武田幸夫さんらのジャズライブが彩りを添えた。家族で訪れた同市三ツ屋2丁目の千地丸厚さん(35)は「初めて来たが、キャンドルは想像以上にきれいで癒やされた」と満足げな様子だった。