上小漁業協同組合(長野県上田市)管内の千曲川や依田川などで20日、生きたアユをおとりに使うアユの友釣りが解禁され、早朝から釣り人でにぎわった。同漁協によると、千曲川は最近の雨の影響でやや濁りがあり、解禁日の釣り客は例年より少なめだった。アユの大きさは16〜20センチで成育状況はまずまずという。
上田市中丸子の依田川の依田川橋周辺には、40人ほどが集まった。友釣り歴25年という埼玉県飯能市の小島静夫さん(68)は午前10時すぎまでに9匹を釣り上げた。「友釣りは繊細にさおを使わないと釣れないので面白い。依田川は水がきれいでアユがおいしい。何とか2桁に乗せたい」
上小漁協は鹿曲(かくま)川、神川、浦野川を含む管内で4月下旬〜今月1日、約4千キロのアユの稚魚を放流。同12日の試し釣りでは85グラムと大きめのアユも釣れた。富岡道雄組合長(67)は「アユは順調に太ってきている。梅雨明けからが本番です」と話している。