大蛇に嫁いだ茶屋の娘、お光の伝説を再現する黒部市宇奈月町下立の愛本姫社まつり「大蛇お光行列」が２１日行われ、花嫁衣装のお光と若侍姿の大蛇の婚礼行列が地区を練り歩いた。ことしで２８回目。

　大蛇の化身の若侍と、大蛇の模型やのぼりを掲げた一行が愛本橋下の黒部川神社の鳥居前を出発。途中で花嫁姿のお光らが加わり、総勢約７０人の行列となった。

　愛本姫社に到着して婚礼の儀式が行われ、三三九度の杯を交わし、お光が出産で実家に戻った時に作り方を伝えたとされる愛本ちまきを両親に贈った。お光役は入善高校２年の草野有咲さん（１６）、若侍役は下立青年団の松本大輔さん（２４）が務めた。開会式で長谷川勇保存会長があいさつし、中谷副市長らが祝辞を述べた。地元の女子小学生が愛本ちまき踊りを披露した。

　華やかな行列を見ようと、沿道は観光客や住民でにぎわった。