安置する辻徳法寺で7月5日に公開される鉄仏=黒部市三日市

安置する辻徳法寺で7月5日に公開される鉄仏=黒部市三日市

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国内3番目に古い鉄仏お披露目 7月・黒部の辻徳法寺

北日本新聞(2015年6月24日)

 黒部市三日市の辻徳法寺(辻祐岳住職)は7月5日、同寺で仏事の祀堂経会(しどうきょうえ)と文化講演会を開き、寺にある国内で3番目に古い鉄仏を公開する。地元・黒部でのお披露目は今回が初めて。立山信仰とのつながりを示す言い伝えもあり、門徒や住民に鉄仏を通して信仰に理解を深めてもらう。

 鉄仏の背面に1235年を指す「文暦二年」の銘文があり、鎌倉時代前期の像と特定された。国内で3番目に古い鉄仏となる。高さ41・4センチ、幅35・3センチ、奥行き約20センチ。寺の過去帳に1900(明治33)年の記録として、立山の弥陀ケ原に安置されたと記されており、立山信仰と関連している可能性がある。

 4月4日から5月17日まで、立山町の立山博物館で開かれた企画展「立山の至宝展」(北日本新聞社共催)で公開されたものの、来場できなかった住民にも見てもらおうと、門徒が集まる祀堂経会と一般市民も参加できる文化講演会を開くことにした。

 講演会は午後2時から1時間。同博物館の加藤基樹学芸課主任が講師を務める。辻住職は「鉄仏を見てもらうとともに、普段からなじみ深い立山と、そこにまつわる信仰を見つめ直すきっかけにしたい」と話した。

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