蔵を改装したギャラリーで、常連客らと展示作品を見つめる曽田文子さん(左)=柏崎市

蔵を改装したギャラリーで、常連客らと展示作品を見つめる曽田文子さん(左)=柏崎市

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蔵を改装「ギャラリー十三代目長兵衛」 地域の"宝"10月閉館 友人ら絵手紙展企画 柏崎

新潟日報(2015年6月24日)

 築約200年の蔵を改装して設置され、国の登録有形文化財に指定されている柏崎市学校町の「ギャラリー十三代目長兵衛」が、運営者の高齢化を理由に10月で閉館する。閉館を惜しむ有志は、ギャラリーに感謝を伝える絵手紙展を企画し、応募を呼び掛けている。

 ギャラリーは、デザインの仕事をしていた曽田文子さん(73)と、夫で医師だった恒(つね)さん(故人)が、自宅の蔵を地域のため活用しようと改装。2004年4月に開設した。ギャラリー名は曽田家の屋号「長兵衛」と、恒さんが13代目だったことに由来する。蔵は市道の拡張で取り壊される予定だったが、建物を持ち上げ解体せずに移動する「曳家(ひきや)」と呼ばれる伝統工法で移築した。市内外の芸術家の作品展を無料で開き、気軽に芸術に親しむ場を提供してきた。

 07年の中越沖地震で壁などが壊れ、08年には恒さんが急死。困難に見舞われたが、有志が「復興祈念展」を開くなどして励ました。曽田さんは「多くの人のおかげで立ち直れた」と振り返る。

 だが年を重ねるごとに、作品の運搬や荷造りなどの作業が難しくなった。オープン時、恒さんと話していた「10年」という節目が過ぎたこともあり、閉館を決めた。曽田さんは「高齢になり、気力や体力が衰えてきた。これからは私自身の人生にも目を向けようかな」と穏やかに話す。

 曽田さんと親しい長岡市の美術作家、外山文彦さん(51)は「十三代目長兵衛は小学生も気軽に立ち寄るなど、まちの人に親しまれていた」と話す。外山さんは曽田さんやギャラリーへの思いを伝える絵手紙を広く募集しており、8月にギャラリーで展示することを企画している。

 ギャラリーは閉館まで月1回のペースで、さまざまな作家の展示会を開く予定。問い合わせは0257(28)5130。絵手紙についての問い合わせは外山さん、080(3320)7559。

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