福井県内の野菜ソムリエでつくる「野菜ソムリエコミュニティ福井」は７月１８、１９の両日、県内の農産物や食文化を伝える１泊２日の「ベジフルツアーｉｎ福井」を初めて開く。県内外の野菜ソムリエが参加。大野市をメーン会場に、上庄里芋の産地見学や地元食材を使った夕食交流会、食育研究家の講演などの企画を通じ、県産食材を広くＰＲする。

　ベジフルツアーは、野菜ソムリエが各地の食文化などを学ぶツアーで、全国で開かれている。今回のツアーは、約百人が加盟する「野菜ソムリエコミュニティ福井」の、あわら市や大野市のメンバーらが中心となって企画した。地元の食文化を知ってもらおうと、野菜ソムリエ以外の県民の参加も受け付ける。

　１８日は地元ＪＡなどと協力し、新保ナス（福井市）や上庄里芋（大野市）など伝統野菜の産地を見学。夜は大野市内の料亭で旬の地元野菜を使った夕食交流会がある。１９日は、同市の七間朝市やワイナリーを見学。また食育を初めて提唱したとされる本県出身の医師石塚左玄の先祖の墓がある大野市阪谷地区の農村活性化施設で、食育研究家・岩佐勢市さんの講演を聞き、左玄が勧めた健康食を味わう。シニア野菜ソムリエの竹下清さん（福井市）がツアーガイドを務める。

　一泊４食付き１人２万９８００円（交通費込み）。集合解散はＪＲ福井駅。夕食交流会のみの参加も可。イベント企画者の１人、土橋登喜雄さん＝あわら市＝は「福井の食の素晴らしさを県内外の人に知ってもらいたい」と話している。

　事前申し込みが必要。問い合わせは農協観光福井支店＝電話０７７６（２７）１２５５。