開花したハス=25日、福井県高浜町中津海

開花したハス=25日、福井県高浜町中津海

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休耕田を癒やしの場に ハンゲショウ、ハス見頃 里山再生へ花植栽 福井県高浜

福井新聞(2015年6月26日)

 福井県高浜町中寄区の住民グループ「蝓蜊(ゆり)の里くらぶ」が、自然豊かな里山を再生しようと、同町中津海で整備したビオトープの近くで、花のような白い葉が特徴のハンゲショウとハスの花が見頃を迎えている。群生するハンゲショウの白とハスのピンク色のコントラストが美しく、訪れた人たちの癒やしの場となっている。

 2009年ごろから住民たちが町づくりに取り組み、昨年同グループを結成した。町の補助金を活用しながら、鳥獣害の影響を受けて休耕田となった同区の牧山の麓で、ビオトープの整備や、ハスや桜の植栽などを行っている。

 ハンゲショウの群生地は、元はササヤブだったが、メンバーが草刈りをしていたところ、偶然自生を見つけたという。

 同グループ代表の山中義和さん(63)は葉を手に取り「ドクダミみたいなにおいがするでしょ。シカはこのにおいが嫌で食べないから、群生するようになったんじゃないかな」とにっこり。

 ハンゲショウの群生地の下にある約3アールの水田では、3年ほど前に植えたハスがかれんな花を咲かせ始めている。きれいに開花した花を見ようと、早朝から訪れる人もいるという。

 山中さんは「草花が好きな人たちにはマナーを守って見てほしい。今後は散策道なども造って簡単なハイキングができる里山にしていきたい」と話している。

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