公開された震災電車の中を見学する親子連れら=27日、福井市下馬3丁目の下馬中央公園

公開された震災電車の中を見学する親子連れら=27日、福井市下馬3丁目の下馬中央公園

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復興精神伝える「震災電車」公開 福井の公園、愛好団体催し

福井新聞(2015年6月28日)

 1948年の福井地震で車体の大部分を焼失しながら復活し、市民の足として64年間活躍した「震災電車」の内部公開イベントが27日、展示されている福井県福井市下馬中央公園で行われた。親子連れら約120人が訪れ、災害を乗り越えて走り続けた歴史に思いをはせていた。

 イベントは、28日の震災記念日に合わせ、震災の歴史と復興を遂げた福井市民の不死鳥精神を再認識してもらおうと、鉄道ファンでつくる福井鉄道模型愛好会(福模会)が同市と鉄道友の会福井支部の協力で開いた。

 午前10時の公開に合わせ親子らが詰めかけた。木製の床や色あせたつり革広告を珍しそうに見て回り、椅子に座ったり、窓から外を眺めたりしていた。鉄道ファンもカメラを片手に希少な機会を楽しんだ。

 10代のころ、同じ種類の車両に乗ったことがあるという、近くの小川香折さん(89)は「ずっと中を見てみたいと思っていたのでうれしい。覚えていたよりも広い」と、懐かしそうに話していた。

 福井地震は48年6月28日午後4時13分ごろ、現坂井市丸岡町付近を震源に発生。マグニチュード7・1を観測し、県内の死者・行方不明者は3700人以上となった。震災電車は福井鉄道の前身「福武電気鉄道」が33年に導入した。駅前通りを走行中に被災し、車体の大部分を焼失。残った台車やモーターに新しい車体を取り付けて復活した。その後97年に引退するまで福井市と旧武生市間を走った。

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