2018年福井国体でカヌー競技の会場となる、福井県あわら市の北潟湖で27日、「あわら温泉カヌーフェスティバル2015」が開幕した。雨風が絶えないあいにくの天候の中、五輪代表選手も参加したスプリント大会があり、熱い戦いが湖上で繰り広げられた。
国体に向け地元の機運を高めるとともに、競技人口の拡大を図ろうと、昨年開いたカヌー駅伝大会にスプリント大会を加える形で初めて開いた。
スプリント大会には県内外から34人が参加した。本来のスプリント競技はカヤックとカナディアンの2種類のカヌー別に200メートルまたは500メートルで競う。今大会では選手のパドルさばきやカヌーのスピード感をより間近で観戦してもらおうと、陸地に近い場所に100メートルの特別コースを設定した。
この日のレースは時折強い横風が吹き付け、湖面も波立つ悪条件。参加者はスタートの合図と同時に、猛然とパドルをこぎ、湖面を切るようなスピードでゴールへ向かっていった。
ロンドン五輪男子カヤックペア200メートルに出場した藤嶋大規さん(27)=山梨県富士河口湖町=は「100メートルの競技は初めてで面白い。お祭り感覚で楽しめるレースが国内で増えれば、カヌー人口も広がってくれるのでは」と話していた。
フェスティバルは28日も開く。午前10時から、4~8人ごとの21チームが参加するカヌー駅伝、午後1時からスプリント大会の決勝が開かれる。