諏訪市諏訪の茶葉卸、小売業「金鵄園(きんしえん)茶店」は、来年の諏訪大社御柱祭に向け、御柱にあやかって茶柱が立つようにしたティーバッグ入りの緑茶「御茶柱(おちゃばしら)」を7月1日に発売する。ティーバッグの外側に食用のりで茶の茎部分を貼り付けてあり、湯を注ぐとバッグから離れて茶柱が立つ仕組み。御柱祭の土産品としての需要を見込んでいる。
茶の茎部分は、片方の端だけ水分を飛ばして比重を軽くし、湯の中で立つように工夫。パッケージのデザインは8種類で、亀を描いた「健康長寿」、だるまを描いた「必勝」、矢羽根を描いた「恋愛成就」など、願い事に応じて選べる。1袋で130円(税別)。当面は同茶店で販売し、諏訪地方の土産店などに販路を広げていく。
店主の宮坂時彦さん(41)は「ペットボトル入りの緑茶飲料が広まり、茶柱を目にする機会も少なくなっている。茶柱を眺めてほっとする時間を味わってもらい、御柱祭へのムードも高めていきたい」と話している。
また、袋入りの茎茶「御柱(みはしら)銘茶」も7月1日に発売する。170グラム入りで、価格は御柱祭での氏子の掛け声「よいさ」にちなみ、413円(税別)にする。