氏子や観光客で埋まる中、ゆっくり曳行される御柱。来年の御柱祭では観覧ルールの徹底を呼び掛ける=2010年5月、下諏訪町

氏子や観光客で埋まる中、ゆっくり曳行される御柱。来年の御柱祭では観覧ルールの徹底を呼び掛ける=2010年5月、下諏訪町

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諏訪大社御柱祭「観覧ルール」守って 旅行会社に呼び掛けへ

信濃毎日新聞(2015年7月1日)

 諏訪地方観光連盟の御柱祭観光情報センターは30日、来年の諏訪大社御柱祭で、御柱を引く曳行路(えいこうろ)に立ち入らないといった「観覧ルール」の徹底を旅行会社に呼び掛ける方針を固めた。一般客の曳行への参加や曳行路への立ち入りを遠慮してもらい、柱に触れたり、またいだりしないことなどを求める。

 同日、諏訪市内で開いた市町村や商工会議所、警察などが出席する情報一元化会議で提案した。観覧ルールの呼び掛けは初めて。7月に首都圏などで開く商談会でツアーを企画する旅行会社に説明する。

 センターによると、前回2010年の人出は約195万人。今回は200万人を超える予想もある。人出が増えるにつれ、曳行路に入って写真撮影をしたり、御柱に直接触れたりする観光客らが目立ち、課題になっていたという。

 観覧ルールでは、1200年以上続くとされる御柱祭について「諏訪の人々は数年前から神事や準備を重ねて当日を迎える」と説明。伝統文化に配慮し、マナー順守を求める。観光客らが諏訪大社境内での「建て御柱」を観覧しないことなども求めている。

 センターは「強制ではないが、旅行会社を通して観光客らに協力をお願いしたい」としている。

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