春型蜃気楼(しんきろう)のシーズンの3~6月に魚津市で見られた蜃気楼は計19回で、魚津埋没林博物館が1992年に観測を開始して以来、99年と並び最多タイだったことが分かった。好天が続いた5月に多く出現したことが影響したとみられる。
月ごとの出現回数は3月1回、4月6回、5月10回、6月2回。5月は2日連続で現れるなど、同月の出現回数としては過去最多を記録した。識別できる程度を示すランクは、5段階(A~E)のうち最高でCランクだった。
同博物館によると、3月下旬~4月中旬は天候不順だったが、同月下旬~5月初旬は蜃気楼の出やすい好天が続いた。この時期に頻繁に観測されたことが、全体の回数を押し上げたという。