外国人観光客にまち歩きを楽しんでほしいと新潟市西蒲区のガイドグループ「いわむろ案内人（びと）」は、英語版のガイドマップを作った。岩室温泉街や石瀬の史跡、季節の見どころとなる名所などを英語で紹介。外国人観光客の増加を目指す。

　いわむろ案内人は、２０１１年に地元岩室温泉の魅力を再発見しようと、地元の公民館で講座を開催したのが始まり。ガイド養成講座も行うようになり会を発足した。

　現在メンバーは１２人。まち歩きツアーを企画したり、個人の観光客から依頼を受けて案内したりしている。

　ガイドマップは２０２０年の東京五輪を控え、外国人客を呼び込もうと昨年から作製に取り組んできた。英語が話せる市民らを募り、大学生や英語の教師など８人の協力を得た。

　大学生らにモニターツアーやまち歩きへの参加を呼び掛け名所を知ってもらい、以前作った岩室温泉と石瀬地区の日本語版のガイドを基に英訳を依頼。６月下旬に完成した。

　ガイドマップはＡ３判でカラー。開湯３００年の歴史を誇る岩室温泉に点在する名所や旧跡、石瀬地区の由緒ある寺や史跡などを掲載した。２千部作製し、同区の観光施設いわむろやに置いた。

　案内人事務局の竹内みよ子さん（６５）は「自分たちの暮らすまちを誇りにし、訪れた外国人観光客をおもてなしの心で迎えたい」と話している。