品評会で、ずらりと並んだ干しシイタケを見る審査員ら

品評会で、ずらりと並んだ干しシイタケを見る審査員ら

長野県 伊那路 特産

干しシイタケ、品評会で光を 4・5日に飯田で展示販売会

信濃毎日新聞(2015年7月3日)

 飯田下伊那地方のシイタケ生産者らでつくる南信州特用林産振興会は2日、干しシイタケの出来栄えを競う品評会を飯田市常盤町の飯伊森林組合で開いた。干しシイタケは、飯伊地方が全県の生産量の8割近くを占める特産だが、生産者の高齢化や獣害などで年々減少している。品評会などを機に、消費拡大や生産者増を図りたい考えだ。

 品評会は今年で54回目。シイタケの大きさ別に「どんこ」「こうこ」「こうしん」の3部門があり、20品(1品は200グラム)の応募があった。審査員5人が、かさの肉の厚さや縁の巻き込み具合、香りなど複数の項目を審査。特賞、優等、1等、2等の11品を決め、下伊那郡阿南町の金田万里子さんの「こうしん」が特賞の県知事賞を受賞した。

 県下伊那地方事務所林務課によると、全県の干しシイタケの生産量は昨年度8・2トン。このうち飯伊地方は6・4トンと78%を占める。飯伊地方は森林面積が総面積の87%で、シイタケの種菌を打ち込む原木に適したコナラも多い。飯伊地方のシイタケは露地栽培が多く、同事務所担当者は「土地に根差し、自然の恵みの中で育まれてきた」と話す。ただ、飯伊地方の干しシイタケの生産量は2006年度の10・8トンから、昨年度は4・4トン減った。飯伊森林組合の林和弘組合長は、背景に高齢化と鹿や猿などによる被害を挙げる。

 同組合は復権を目指し、4年ほど前から下伊那郡売木村で約1万本のほだ木で栽培に取り組む。6月には飯田市内のギョーザ店に干しシイタケを卸し、シイタケを使ったギョーザの提供も始めた。林組合長は「地域の特産物を絶やしてはならない。若い人にも干しシイタケの食べ方を知ってほしい」と話す。

 飯伊森林組合は4、5の両日、干しシイタケの展示販売会を同組合で開く。午前9時から午後4時まで(5日は午後3時半まで)。200グラムで3千円から。

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