特別展「南アジアの恐竜時代」の開幕を控え、展示物の最終確認をする担当者=9日、福井県勝山市の県立恐竜博物館

特別展「南アジアの恐竜時代」の開幕を控え、展示物の最終確認をする担当者=9日、福井県勝山市の県立恐竜博物館

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南アジアの恐竜勢ぞろい、博物館で特別展開幕 世界初公開の標本も多数紹介

福井新聞(2015年7月10日)

 福井県勝山市の県立恐竜博物館で10日に開幕する開館15周年記念特別展「南アジアの恐竜時代」(同博物館、福井新聞社主催)の内覧会が9日、同博物館で開かれた。タイやラオス、中国南部といった、世界的に注目される地域から発見された恐竜化石などを展示。世界初公開となる標本も多数紹介され、興味深い展示内容となる。

 タイ産の竜脚類プウィアンゴサウルスは全長15・5メートルの全身骨格標本。来場者に大きさを実感してもらおうと、天井のカメラが撮影した映像を大型モニターで確認できる。近縁種の竜脚類として、ラオスで見つかったタンバヨサウルス、勝山市で発見されたフクイティタンも合わせて展示する。

 ラオス産の全長9メートルの獣脚類イクチオベナトールは、ひれのように見える背中の突起「神経棘(きょく)」に切れ込みが1カ所あるのが特徴で、ラオス国外では初公開となる。

 同博物館と中国・浙江自然博物館が共同で発掘したアンキロサウルス類の実物化石、巣の形がそのまま保存された恐竜の卵化石など、見どころ満載。世界初公開の約50点と日本初公開約30点を含め、約110点の標本を展示する。

 担当する関谷透研究員(34)は「新たな発見が相次いでいるタイ、ラオス、中国南部の恐竜が勢ぞろいしている。南アジアの恐竜の魅力に触れてほしい」と話している。

 会期は10月12日まで(9月9日、同24日休館)。入場料は常設展込みで一般1200円、高校・大学生800円、小・中学生600円、70歳以上500円。

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