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「美女採集」の清川あさみさん、北陸で初の個展 あわら市の金津創作の森で

福井新聞(2015年7月15日)

 写真に刺しゅうを施すなど、独創的な制作スタイルで注目を集めるアーティスト清川あさみさんの北陸初の個展「清川あさみ―美採集―」(福井新聞社共催)が18日から、あわら市の金津創作の森で開かれる。代表作の「美女採集」シリーズをはじめ、90年代のファッションカルチャーを題材にした「TOKYOモンスター」、絵本シリーズ、野外インスタレーションなど約160点を展示。清川さんが"採集"した、華やかな美の世界が堪能できる。

 清川さんは、東京の文化服装学院在学中にモデルとして活躍する一方、アーティストとして活動を開始。美術作品にとどまらず、衣装、映像、広告、空間デザインといった多彩な分野で才能を発揮。近年は絵本の挿絵も手掛け、華やかで繊細な世界観が若い女性を中心に、幅広く支持を得ている。

 清川さんの代名詞ともいえるのが「美女採集」シリーズ。旬の女優やアーティストを撮影してその写真に刺しゅうを施し、被写体から受けるイメージに合わせた動植物に変身させる。これまで約200人を"採集"し、同展では「木村カエラ×コキンチョウ」「道端ジェシカ×ダチョウ」(縦48センチ、横60センチ)など35点を展示する。

 同シリーズの関連作「4つの場所」は、トキやコキンチョウなど南米、ヨーロッパ、オーストラリア、アジアの4大陸の珍しい鳥類と、清川さんが絶滅危惧種と感じた美女を掛け合わせた作品。真木よう子さん、上戸彩さん、木村カエラさん、中谷美紀さんをモデルにした写真に布や糸、鳥の羽などを施した縦3メートル、横1・2メートルの迫力ある作品を披露する。

 絵本シリーズでは、最新作であるシートンの名作「狼(おおかみ)王ロボ」の挿絵の原画29点が並ぶ。アメリカの大自然に息づいていた野性の狼ロボの神々しさや怖さ、気高さ、狼と人間の知恵比べ、魂の闘いがダイナミックに叙情豊かに布の上に描かれている。

 「ふしぎの国のアリス」を題材にした絵本「こども部屋のアリス」からは、物語の中の11場面を選び布、糸、ビーズ、スパンコールなどを使ってアリスの世界観を表現した立体作品を展示。絵本ではこれを写真に撮影して掲載した。

 奇抜なファッションに身を包んだ若者たちのスナップを集めたファッション写真誌「FRUiTS」で、1990年代に掲載されたスナップ写真に刺しゅうを施し、新たに息を吹き込んだ「TOKYOモンスター」は35点が並ぶ。人間の裏と表、光と影など相反するものから見えてくる美しさを表している。

 屋外には、同展に合わせて特別に制作するインスタレーションを展開する。

 会期は9月27日まで(月曜休館)。一般800円、大学生500円、障害者と65歳以上400円、高校生以下無料。開会日の18日午後2時から、清川さんと女優の夏木マリさんのトークショーがある。当日午前11時から同館で整理券(先着200人)を配布する。問い合わせは同館=電話0776(73)7800。

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