山ノ内町総合開発公社は8月1日、志賀高原のネマガリダケを使った缶詰の新商品「サバタケの残り汁カレー」を発売する。ヒット商品となっているタケノコ汁「サバタケ」に続く缶詰商品の第2弾で、子どもから大人まで楽しめる味付けに仕上げた。
同公社は2011年、ネマガリダケとサバの缶詰、みそなどを加えたサバタケを発売。町内外から注目され、毎年品切れになる人気商品となった。昨年も約1万4400缶を完売した。
このサバタケにカレーのルーを加えてこくのある味わいにしたのが新商品のカレーだ。「サバタケの残り汁にカレールーを入れたら、おいしかった―」という物語性を持たせた名前にした。ネマガリダケのしゃきしゃきした食感が特徴で、サバの風味も生かした。鍋で温め、ごはんにかけて食べる。
志賀高原のネマガリダケは初夏の短い期間に収穫する。鮮度が落ちやすく、流通量も少ないため、観光資源として活用しにくかったという。缶詰にして多くの人に食べてもらうことでネマガリダケの名産地としての認知度を高め、誘客にもつなげる狙いだ。
同公社は「万民が好むカレーを開発した。いろんな人にネマガリダケをおいしく食べてほしい」とPRする。
残り汁カレーとサバタケはともに420グラム入り。今年は6、7月に収穫したネマガリダケを使い計約1万5千缶を製造予定だ。
8月1日から町内の道の駅「北信州やまのうち」でセット(サバタケ、残り汁カレー各2缶、4500円)で販売。サバタケは単品(千円)でも買える。
これとは別に、7月31日までの平日(午前9時〜午後5時)にサバタケ6缶セット(6050円)の宅配予約を受け付ける。申し込みは同公社(電話080・7792・5806)へ。道の駅のホームページからダウンロードした注文書に記入してファクス(0269・31・1009)でも注文できる。