南砺市商工会職員が手にする中元大売り出しPRチラシ

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共通抽選券を初導入 南砺の各商店街

北日本新聞(2015年7月25日)

 南砺市商工会(花島榮一会長)は25日から、約300店・業者の参加による中元大売り出しを開始し、初の取り組みとして買い物客に共通の抽選券を配布する。抽選は各地区商店街などで個別に企画していたが、やり方を統一することで、買い物客のメリットを高め、商店の売り上げ増につなげる。

 南砺市ではもともと、福光、福野、井波、城端、五箇山の地区別に、年末年始と中元シーズンに大売り出しを実施し、抽選方法や売り出し期間などが異なっていた。

 市商工会は、2013年度から統一を目指した取り組みを進め、14年末から15年正月にかけての大売り出しでは、期間と金賞、銀賞内容を統一するところまでこぎ着けた。

 各地区商店街同士のライバル意識や他地区への買い物客流出への懸念もあり、抽選方式の統一には慎重意見もあったが、地区が異なる商店での買い物ポイントを足し合わせることで抽選回数が増えるなど、客へのメリットが大きいとの判断から、今夏の中元大売り出しで、期間や抽選方式を統一することにした。

 売り出し期間は25日から8月9日。なんと共通商品券を取り扱っている全業種を対象とし、鮮魚、精肉、衣料など商店や飲食店にとどまらず、建設会社や理容院、ガス会社など幅広い分野の約300事業者が参加した。

 市商工会は、隣接する小矢部市と砺波市に進出したアウトレットやショッピングモールを意識し「地元商店の多彩な魅力をアピールし、多くの買い物客を呼び込むきっかけにしたい」と狙いを込める。

 買い物客への特典として、千円の買い上げごとに抽選券1枚を渡す。抽選券には番号が印刷され、8月下旬に当選番号を発表する。

 1等は10月に富山市で行われる宝塚歌劇宙組公演への招待(100人)。2、3等はそれぞれ、なんと共通商品券3千円、千円分とした。

 市商工会は、商店や買い物客の反応を確かめた上で、年1回程度この方式で大売り出しを実施したい考えだ。

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