昔の田舎の風景や漁業の様子を描いた布絵が並ぶ「若狭の海に生きる」出版記念展=25日、美浜町生涯学習センターなびあす

昔の田舎の風景や漁業の様子を描いた布絵が並ぶ「若狭の海に生きる」出版記念展=25日、美浜町生涯学習センターなびあす

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若狭の風景を古布で表現 美浜で女性作家が作品展

福井新聞(2015年7月26日)

 福井県美浜町の布絵作家、渡辺弘子さん(71)の作品集「若狭の海に生きる」の出版記念展(福井新聞社後援)が25日、美浜町生涯学習センターなびあすで始まった。田舎の風景や漁業の様子などを古布を使って巧みに表現したぬくもりあふれる作品約30点が並んでいる。26日まで。

 福井新聞社・風の森ギャラリーで20日まで開かれた記念展に続き、渡辺さんの地元の人たちにも親しんでもらおうと開かれた。今回は同町早瀬を舞台にした作品を多く展示している。

 作品「歳時記」は早瀬の四季の暮らしや行事を月ごとに表現した。12枚の布絵を組み合わせて作られ、約1・3メートル四方の大作。雨の中を駆け抜けたり畑仕事をする人たちの無邪気な表情や動きを細かく表現している。浴衣の模様を生かしたり、蚊帳の網目で背景をぼかして奥行きを出すなどの工夫が見られる。

 そのほか、映画「サクラサク」の舞台にもなった「放光山瑞林禅寺」の階段を住職たちが下りてくるシーンを描いた最新作や、カレイやイワシを実物のように表した作品もある。

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