海上を焦がすように赤々と燃えるネブタ=滑川市中川原

海上を焦がすように赤々と燃えるネブタ=滑川市中川原

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無病息災、炎に祈る 滑川のネブタ流し

北日本新聞(2015年8月1日)

 国指定の重要無形民俗文化財「滑川のネブタ流し」が31日夕、滑川市の中川原海岸(通称・和田の浜)であった。住民らが海上で赤々と燃えるたいまつを見つめ、無病息災を祈った。

 わらをむしろで包んだ「ネブタ」と呼ぶ高さ5、6メートルのたいまつを、いかだに載せて送り出す伝統行事。ネブタに眠気や心身のけがれを託し、海に流し去る願いが込められている。同様の行事は滑川市が日本海側の南限とされる。

 中川原や常盤町1、2区、吾妻町の各町内会、滑川青年会議所、寺家小学校、滑川東地区公民館の10基と初参加の市役所の1基が並んだ。午後6時20分ごろ、上田市長らが点火。海に入った住民らが沖へ押し流した。夕日をバックに燃え、崩れてゆくネブタを大勢の見物客が見守った。

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