パネルや映像で農場の自然や開拓の歴史を伝える大王わさび農場百年記念館

パネルや映像で農場の自然や開拓の歴史を伝える大王わさび農場百年記念館

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「百年記念館」2日オープン 安曇野の大王わさび農場

信濃毎日新聞(2015年8月1日)

 安曇野市穂高の大王わさび農場が、100年記念事業として整備してきた資料館「大王わさび農場百年記念館」が完成し、2日にオープンする。パネルや映像で農場開拓の歴史を解説し、古い写真や道具も展示。15ヘクタールある農場の春と夏の様子を空撮で紹介した7分間の映像も用意した。

 記念館は農場入り口近くにあり、木造平屋約160平方メートル。パネル展示では、1917(大正6)年に初代深沢勇市が始めた農場開拓について、農閑期の冬に1日240人もが足袋にわらじで開墾に携わった様子を紹介。彫刻美術に造詣が深く、観光化を進めた2代目の深沢勇市が農場敷地に置いたというブロンズ像も並ぶ。

 ワサビの形状や辛味、ワサビ栽培に最も重要な湧き水について説明するコーナーも設置。かつては湧き水が今より豊富だったといい、舟を浮かべてワサビを収穫する昭和初期の写真もある。同農場広報室長の浜重俊さん(70)は「普段は忘れている水のありがたさを感じてもらえるといい」と話している。

 年中無休で午前9時〜午後5時に開館。無料。問い合わせは同農場観光課(電話0263・82・2118)へ。

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