弁天岩にしめ縄を取り付ける「里の会」の会員=佐渡市椿尾

弁天岩にしめ縄を取り付ける「里の会」の会員=佐渡市椿尾

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弁天岩しめ縄きりり 知名度アップへ取り付け

新潟日報(2015年8月5日)

 佐渡市椿尾の住民でつくる「椿尾能楽石工の里の会」が、奇岩「弁天岩」にしめ縄を初めて取り付けた。近くには看板も設置。地元の名所を多くの人に見てもらい、観光スポットとして注目を集めようという狙いだ。

 弁天岩は真野湾の外側の海岸沿いにある。弁財天が琵琶を演奏しているように見えることから、名が付いた。鳥居とほこらがあり、弁財天を祭っている。

 しめ縄の取り付けは31日に行った。高さ約20メートルの岩にはしごを掛けて登り、15メートルほどの縄を岩の端から端へ渡した。紙の代わりに縄をほつれさせて作った三つの紙垂(しで)も取り付けた。既存の鳥居も、映えるようにオレンジ色に染めた。不安定な足場に注意しながら、協力し合って作業を進めた。

 別の日には、弁天岩を紹介する看板も近くに設置。今まで素通りをしていた観光客も車を止めるようになり、徐々に注目が集まってきたという。

 里の会は、地元の能舞台の修繕や石丁場の散策路の維持管理など、地域の観光資源の保全を積極的に行っている。会員が昨年訪れた伊勢神宮で、しめ縄で立派に飾られた奇岩を目にしたことから、弁天岩にもしめ縄を付けようと思いついたという。

 金子剛代表(68)は「佐渡の観光スポットとして、地域おこしの一環になればいいと思う」と願っていた。

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