イベント会場の一つとなる小海線中込駅

イベント会場の一つとなる小海線中込駅

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佐久鉄道100周年、小海線80周年 8日に節目祝うイベント

信濃毎日新聞(2015年8月6日)

 JR小海線の前身の佐久鉄道が8月に開業100周年、小海線が11月に全線開通80周年を迎えるのを記念して、8日、佐久市の中込駅などでイベントが開かれる。市内在住の100歳以上の女性3人に乗車してもらう「ご長寿列車」の運行や沿線の名産品即売会、ご当地キャラクター「ハイぶりっ子ちゃん」が登場するステージなど、多彩な内容で節目を盛り上げる。

 イベントは午前10時〜午後3時。JR東日本長野支社小海線営業所や佐久市観光協会、中込商店会協同組合、中込料飲組合、小海線沿線地域活性化協議会などがさまざまな催しを持ち寄る形で開く。

 ご長寿列車は中込駅を出発。小諸駅で折り返し、岩村田駅に戻る。小諸駅や岩村田駅では県PRキャラクター「アルクマ」や佐久市特別観光PR大使「佐久の鯉(こい)太郎ミニ」らが出迎える。100歳以上の3人には、小海線が描かれた色紙や名札などをプレゼントする。担当の県佐久地方事務所商工観光課の渡辺恵さんは「車内や各駅でのおもてなしが見どころ。乗車する3人には楽しんでほしい」と話している。一般の人の乗車はできない。

 中込駅前周辺ではミニSL運行、キハE200形、キハ110系車両の展示、小海線が描かれたマフラータオルといった関連グッズ販売、子どもたちの絵画展示などが繰り広げられる。中込商店街で催されるイベントステージにはハイぶりっ子ちゃんのほか、沿線などのご当地キャラクターが集合予定。当日の小海線利用者には、佐久鉄道時代の車両とマークが描かれた記念ピンバッジや記念一合枡が当たる抽選会もある。

 佐久鉄道は1915(大正4)年8月8日に小諸―中込間で開業。小海線は35(昭和10)年11月29日に全通した。2007年には世界初のハイブリッド車両キハE200形を導入。JR最高地点を通過することでも知られる。佐久市観光交流推進課の高野吉章さんは「イベントを通じて地域の鉄道の歴史にも触れてもらいたい」と話している。

 問い合わせ先はイベントによって異なる。ミニSL運行などは中込駅(電話0267・62・0002)、抽選会などは同市観光協会(同・62・3285)、イベントステージなどは中込商店会協同組合(同・62・5714)へ。

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