魚津市の「じゃんとこい魚津まつり」が7日、開幕した。初日は同市諏訪町の諏訪神社で「たてもん祭り」があり、地元若衆が高さ約16メートルのたてもんを豪快に曳(ひ)き回した。
たてもん祭りは豊漁や航海の安全を願う伝統行事で国指定重要無形民俗文化財。そり形の台に柱を立て、漁船に見立てている。重さは約5トン。
諏訪町1~5区と港町、元町の7基が午後8時半ごろ、地元若衆らに引かれて神社周辺に勢ぞろいした。1基ずつ境内に入り、勢いよく回転すると、集まった観客は歓声を上げた。ことしはちょうちんに発光ダイオード(LED)を使ったたてもんもあった。
経田地区では経田七夕祭りが行われた。
8日は午後7時40分から魚津港沖で海上花火大会、同8時40分から諏訪神社でたてもん祭りを行う。最終日の9日は午後7時から市街地でせり込み蝶六踊り街流しを繰り広げる。
魚津のたてもんは、国が「山・鉾(ほこ)・屋台行事」として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録を目指す全国の祭りの一つ。