朱塗りの神斧を火にかざして清める山作り衆(代表撮影)

朱塗りの神斧を火にかざして清める山作り衆(代表撮影)

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上社御柱用材伐採へ、道具清める 茅野で「火入れ式」

信濃毎日新聞(2015年8月12日)

 諏訪大社御柱祭に向けた上社御柱用材の伐採を前に、氏子らが伐採で使う斧(よき)や大のこぎりを火で清める「火入れ式」が11日、茅野市玉川の神之原地区であった。世襲で伐採などを担当、同地区に8軒ある「山作り衆」の1人、原吉彦さん(55)宅の鍛冶場で、各地区の氏子らが持参した計約150丁を清めた。

 当番の山作り衆、原田清弘さん(51)宅で伐採の安全を祈る「山の神祭」を開いた後に火入れ式へ。鍛冶場には、白装束に烏帽子(えぼし)姿の山作り衆8人が集まった。原田さんは、おこした火に、柄が朱塗りの神斧(かみよき)などの刃を1丁ずつしっかりとかざした。

 大総代や地元の氏子ら約50人が、鍛冶場を囲んで見守った。火入れを済ませた道具から順番に、各地区の氏子たちが持ち帰った。火入れを終えた原田さんは「身が引き締まる思い。氏子の皆さんの協力に感謝しながら、安全第一、協力一致で伐採を無事に終えたい」と決意していた。

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