作品を紹介する吉水さん=となみ散居村ミュージアム民具館

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砺波の情景を温かな絵で 散居村ミュージアム

北日本新聞(2015年8月16日)

 となみ散居村ミュージアム(砺波市太郎丸)で開かれている企画展「郷土で生まれた『手作り絵本と民話』」で、同市東保の絵本作家、吉水友香さんの原画などが展示されている。吉水さんは伝統的な家屋「アズマダチ」やチューリップ球根など砺波地方の郷土色豊かな作品を手掛ける。「見たことのある風景が見つかると思う。親しみを感じてもらいたい」と話している。

 吉水さんは、愛知県立芸術大で日本画を学んだ。子育てで絵本に触れる機会が増えた2008年ごろから絵本制作を始めた。10年にはおおしま国際手づくり絵本コンクールで最優秀賞・文部科学大臣賞を受賞した。

 祖母と孫が暮らすアズマダチにお化けが出る「おばあちゃんちのすきまおばけ」やチューリップ球根が登場する「きゅうこんどうじょうへようこそ」など、素朴で温かみのあるタッチで描いた原画約50点が並ぶ。吉水さんは「のどかで時間の流れがゆっくりしている人々の営みを表現した。郷土色が強い絵本はなかなかないので、関心を持ってもらえたらうれしい」と語る。

 吉水さんが青年サークル「となみ元気道場」と作った紙芝居や、01年の砺波北部小児童による民話絵本、旧庄川町婦人ボランティア「民話いろりべの会」の版画紙芝居も紹介している。展示は11月30日まで。

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