笹ずしとそばが味わえる権現御膳。母ちゃんの笑顔もごちそうだ=糸魚川市槙「農家キッチンひだまり」

笹ずしとそばが味わえる権現御膳。母ちゃんの笑顔もごちそうだ=糸魚川市槙「農家キッチンひだまり」

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[夏休みローカル線の旅]上南地区(糸魚川市) 自然、地場の食が活力に

新潟日報(2015年8月17日)

 北陸新幹線開業とともに、地域住民の身近な交通手段のローカル線が新たなスタートを切って14日で5カ月。日ごろ上越地域を取材で回る記者たちが、知恵を絞って鉄道を使った日帰り旅行計画を立ててみました。ただし予算は3月14日の開業にちなんで上限3140円。2次交通の便が悪くて、四苦八苦した企画もありますが、ユニークな旅をご案内します。

 最初の旅は糸魚川市。権現岳の麓にある上南地区を目指した。自然やパワースポットなどの見どころ、食いどころがいっぱいあるようだ。仕事でエネルギーの切れかけた体の充電にGO!

 能生駅からはバスやタクシーもあるが、運動不足解消も兼ね自転車を持ち込んだ。スポーツタイプなど車輪を外せる自転車や、折りたたみ自転車は、専用の袋に入れて列車内もOKだ。列車は直江津駅を出発。海沿いのトンネル地帯を走り抜け、30分ほどで能生駅に到着した。

 青々とした山並みを眺めながら県道を緩やかに7キロほど上ると、オレンジ色の建物が見えてきた。地元農家が2年前にオープンさせた「農家キッチンひだまり」。ここでは地元の母ちゃん手作りの味が楽しめる。

 名物の笹ずし、そばがセットの「権現御膳」を注文した。カラっと揚がった天ぷらに、コシと風味のある自然薯そば。地元産のナス、キュウリなどの小鉢も絶品だ。中でも笹ずしは、笹の香りが絶妙。社長の橋立新一郎さん(65)は「素材は地元農家から持ち込んでもらっています。よそからの仕入れはほとんどないんですよ」と誇らしげだ。

 運営会社の母体は、住民が12年に設立した「上南地区地域づくり協議会」。地域活性化へ花植えや手作り観光マップ発行などに力を入れる。伊藤幸雄会長(73)は「地元でもあまり知られていない枡形山の城跡の散策道整備もしています。地域のいいところをもっと発信していきたいですね」。

 膨らんだお腹をさすりつつ、東へ向かった。集落を抜けると、丘の上に神社が現れた。ここ「出雲大社越王講社」には不思議ないわれのあるわき水があるという。昔腹痛で苦しんだ旅人に、この水でもんだ草を与えるとたちまち回復した。地元では、このわき水を「ハラグスリ」と呼んでいる。甘さを含んだ冷たい水が心地いい。「毎朝この水で顔を洗っています」という同神社の小倉寿枝さん(70)。肌は艶々だった。

 幹線道路に戻り、さらに上ると柵口温泉「権現荘」にたどり着いた。今月リニューアルしたばかりの温泉で一汗流すのもいい。帰りは下りで楽々。爽快な風を浴びて、日ごろのストレスも吹き飛んでいった。

【メモ】ひだまりは「ひだまり定食笹ずし」(980円)も人気。電話025(568)2227。権現荘は電話025(568)2201。地域の情報を紹介している「上南地区地域づくり協議会」ウェブサイトはhttp://nou-jyounan.com/

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