天竜川を流れる灯籠と打ち上げられた花火=16日午後7時35分

天竜川を流れる灯籠と打ち上げられた花火=16日午後7時35分

長野県 伊那路 祭り・催し

亡き人しのび天竜川に400基 飯田「灯ろう流し」

信濃毎日新聞(2015年8月18日)

 飯田市時又の天竜川で16日夜、天竜川に灯籠を流して故人を供養する恒例の第38回「飯田時又灯ろう流し」が行われた。約400基の灯籠がゆらゆらと川面を下り、打ち上げ花火が岸辺の見物客の顔を照らしていた。

 時又の住民を中心にした実行委員会の主催。約2千発の花火が打ち上げられ、大きな音とともに色とりどりの大輪が夜空に咲いた。

 同市時又出身で、川崎市の十楚久美子さん(31)は3月に60代で亡くなった母親をしのんで灯籠を流した。「今までは明るいイメージで来ていたお祭りだった。親が亡くなったら灯籠を流すだろうとは思っていたけれど、もっと遅くても良かったな」と話し、夜空を見つめていた。

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