郷土博物館の前で記念撮影する来館者。周囲は大勢の観光客でにぎわっていた

郷土博物館の前で記念撮影する来館者。周囲は大勢の観光客でにぎわっていた

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新幹線効果で来館者1.5倍 富山市郷土博物館

北日本新聞(2015年8月24日)

 富山城址公園内にある富山市郷土博物館の来館者が、北陸新幹線開業以降、前年同期比1・5倍に増えている。お盆期間中は1日に700人以上が訪れた日もあり、公園内は同館を背景に記念撮影したり、散策したりする大勢の人でにぎわい、富山市を訪れた観光客の人気スポットとなっている。

 3月14日~7月31日の入館者数は、前年同期比9452人増の2万9179人。8月13~16日は、前年同期比500人増の2514人で、2005年のリニューアルオープン以降、お盆期間としての最多を記録した。

 アンケートで来館のきっかけを聞いたところ、回答者の16%が「北陸新幹線開業」と答え、そのうち51%が関東方面からの観光客だった。岩手、静岡、福岡、熊本、沖縄などから来た人も新幹線を理由に挙げており、浦畑奈津子学芸員は「時間的に近くなっただけではなく、開業によりテレビなどで北陸が特集され関心を持ったことが来県のきっかけになっている」と分析。さらに富山市内に滞在する観光客が、市中心部の散策を楽しむ中で同館を訪れているとみている。

 埼玉県桶川市から車で来県し、同館を訪れた荒木正美さん(57)は「テレビなどで富山のことを知り、歴史と食を楽しみに来た。新幹線も検討したが、荷物のことを考え車になった」と笑う。名古屋市から来た汲田重博さん(81)は「新幹線が開業し、注目が集まっている場所に行ってみたくて富山に来た。目的は立山と富山城を見ることだったが、路面電車も楽しかった」と話していた。

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