慶応大や早稲田大の学生が31日まで、北佐久郡軽井沢町の旧軽井沢銀座通りにあるショッピングモール「チャーチストリート軽井沢」でカフェを運営している。学生のアイデアを生かしたカフェ運営を通じて地域貢献したいと、夏限定で出店。昨季に慶大生が空き店舗を活用、運営したのが初で、今季は早大生も参加。それぞれ自慢のコーヒーを提供し、注文数を競う「早慶戦」を繰り広げている。
カフェ名は、慶応と旧軽井沢の頭文字を取った「K×Kcafe(ケイケイカフェ)」。学生18人が交代でスタッフを務める。リーダーで早大3年の洪慶鐘(ホンキョンジョン)さん(22)は「大変だが楽しい。大学OBのお客さんの励ましもある」とやりがいを感じている。
早大は大学近くの老舗喫茶店の豆を使ったコーヒーを、慶大は、学生が都内で開業したカフェがケイケイカフェのためにブレンドした豆のコーヒーを用意。ハンバーガーセットなども提供している。
25日は、早大アカペラバンド「Tasky5(タスキーファイブ)」の男子学生5人も駆け付け、カフェ内で歌を披露した。カフェを訪れた大阪府の主婦田中保子さん(61)は「一生懸命に応対しようという学生の気持ちが伝わった」と笑顔。チャーチストリートの運営管理会社の大城洪一社長(36)は「学生たちが旧軽井沢を好きになり、その力を地域に還元してもらえたらいい」と期待していた。