マーカスさん(奥)の作品を協力して仕上げる作家たち=井波別院瑞泉寺

マーカスさん(奥)の作品を協力して仕上げる作家たち=井波別院瑞泉寺

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公開制作の17作品完成 いなみ国際木彫刻キャンプ

北日本新聞(2015年8月29日)

 南砺市の井波別院瑞泉寺で開かれている「南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ2015」は28日、世界12カ国の招待作家15人と地元2団体による公開制作が終了し、全17作品が完成した。作業が残っていた作家を、創作を終えた作家が手助けする場面もあり、来場者は国境を越えて一体感に包まれる会場で作品をじっくりと見比べた。

 大半の作家は、作品に細かくのみを入れたり、表面をやすりで磨き上げたりして完成度を高めた。

 丸太をくりぬいて作ったつぼに透かし彫りを施すという手間の掛かる作業をしていたマーカス・ロデリック・タットンさん(オーストラリア)のテントには、作業を終えた牟新勝(モウシンション)さん(中国)、アンドレアス・シャラーさん(スイス)、中澤達彦さん(長野県)、野村修三さん(砺波市)らが次々に集結。それぞれ道具を持ち寄って表面を薄く削ったり角を取ったりした。

 周りには国境を越えた共同作業を見守る人だかりができた。広報ボランティアの竹川美星さん(19)=南砺市縄蔵(福光)、富山大2年=は「国際キャンプならではの光景。こうして交流の輪が広がっていくのだと思う」と盛んにカメラのシャッターを切った。

 アイラ・トゥラン・ベイサラーさん(トルコ)が彫った塔の前には「平和のシンボル、鶴を描いてください」という内容の貼り紙があり、来場者が次々に筆を執った。井波地域に里帰り中の福岡市の主婦、今里瑞代さん(39)は、長女の文美ちゃん(4)が描く姿に目を細め「娘が大きくなったら、もう一度作品を見せたい」と話した。

 キャンプは30日に閉幕。完成した作品は9月6日まで瑞泉寺で、9~20日に井波総合文化センターに展示される。

 8月29日午後6時からは、井波地域の閑乗寺公園で「祈り・炎の祭典」が行われる。過去のキャンプで制作された作品をたき上げるイベントで、和太鼓やバンドの演奏もある。入場無料。

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