北陸新幹線敦賀以西ルート案

北陸新幹線敦賀以西ルート案

福井県 敦賀・若狭 北陸新幹線

京都市通る若狭ルート新案を検討 北陸新幹線でJR西日本

福井新聞(2015年8月30日)

 JR西日本が、北陸新幹線の未着工区間である敦賀―大阪のルート3案のうち、若狭(小浜)ルートの具体案として、福井県小浜市と京都市を通るルートを内部的に検討していることが29日、関係者への取材で分かった。京都を訪れる観光客の需要を取り込む狙いがある。

 若狭ルートは従来、小浜市から京都府亀岡市付近を通るルートが主に議論されてきた。新ルートは小浜市から南に向かい大津市付近を通り京都市に入るもので、若狭ルートを基にした変形版に位置づけられる。

 JR西社内での勉強会で複数検討したうちの一つで、新ルートを積極的に政府、自治体に提案するものではないという。幹部は「ルートは政府や自治体が策定するもので、JR西は最終的に聞かれたことに意見を述べる立場だ」と説明した。

 北陸新幹線の敦賀以西は、小浜市付近を経由する若狭ルート、琵琶湖西側を通って京都市に出る湖西ルート、東側を通る米原ルートの3案が候補に挙がっている。

 敦賀以西のルートをめぐっては、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの検討委員会が8月6日に初会合を開催。3ルートのうち、1973年に国が整備計画で決めた若狭ルートを優先的に検証し、2年以内の結論を目指している。

 敦賀以西は整備新幹線唯一の未着工区間であり、国土交通省は2016年度予算の概算要求で、調査費として15年度当初予算の4倍超となる8億4500万円を盛り込んでいる。

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