閉会式のスピーチで感謝の気持ちを伝えるトルコのアイラ・トゥラン・ベイサラーさん=井波別院瑞泉寺

閉会式のスピーチで感謝の気持ちを伝えるトルコのアイラ・トゥラン・ベイサラーさん=井波別院瑞泉寺

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国際木彫刻キャンプ閉幕 招待作家「一生の思い出」

北日本新聞(2015年8月31日)

 「南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ2015」の閉会式が30日、同市の井波別院瑞泉寺本堂で行われ、世界12カ国の招待作家や地元住民らが創作活動を通し交流の輪を広げた13日間が幕を閉じた。

 作家や実行委員会のメンバー、ボランティアら約250人が出席。片山瞠山さん(同市八塚・福野)と邦楽グループ「翔の会」が尺八や琴をしっとりと演奏した。実行委員長の板倉北日本新聞社長が「一生懸命に取り組んでもらい、レベルの高い作品がそろった」とあいさつ。村椿県生活環境文化部長が祝辞を述べた。

 招待作家は一人ずつ参加証を受け取り「忘れることのできない一生の思い出になった」などとスピーチ。感極まって目に涙を浮かべる作家もいた。実行委員会長の田中市長が「市民の知恵を一つにし、4年後にもう一度会いましょう」と締めくくると、作家たちは抱き合って労をねぎらい合った。

 30日昼には瑞泉寺山門前で「世界の食文化交流」があり、来場者が招待作家の郷土料理の食べ比べを楽しんだ。

 キャンプは南砺市や県芸術文化協会、北日本新聞社などでつくる実行委が1991年から4年ごとに開催。7回目の今回は招待作家15人と井波彫刻協同組合、井波美術協会が公開制作した。

 作品は9月6日まで瑞泉寺で、9~20日に井波総合文化センターで展示する。

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