「所蔵屏風展」で展示する堀口大学の書簡や書=村上市

「所蔵屏風展」で展示する堀口大学の書簡や書=村上市

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堀口大学、本居宣長 優雅な筆致人柄しのぶ 直筆書展示へ 村上市郷土資料館

新潟日報(2015年8月31日)


 村上市の市郷土資料館は「所蔵屏風(びょうぶ)展」を9月15日から開催する。明治から昭和時代にかけて詩人などで活躍し、母親が旧村上藩出身の堀口大学の和歌や書簡と、江戸時代の国学者、本居宣長の書を展示する。大学が知人に宛てた手紙や、宣長の優雅な筆致から、歴史的人物の人柄がうかがい知ることができる。

 大学と宣長の史料は、村上市桃川の桃川神社で江戸から明治時代にかけて神主を務めた佐藤家の子孫で、神社や先祖の資料を引き継いでいる佐藤直樹さん(岐阜県可児市)が貸し出した。

 佐藤さんの父親の故・茂樹さんが大学と交流しており、書簡や書を保管していた。佐藤さんは、大学の母親の政が旧村上藩家老だった江坂家に生まれたことを知り、市郷土資料館で展示することにした。

 大学が茂樹さんを「雨中遠路はるばるご来訪、ご苦労をおかけ致しました」と気遣う手紙や「草もみぢ友の声かと虫をきく」と書いた書など、6点を紹介する。

 宣長の書は、佐藤さんが奈良県桜井市にある父親の実家で物品を整理していた際に、桃川神社関係の史料とともに発見した。三重県松阪市の本居宣長記念館で本物と鑑定された。記念館によると、宣長の作品は当時人気があり、多くの偽作も作られたという。

 書はある年老いた男性が月を見ながら酒を飲み、物思いにふける様子を書いた散文。佐藤家の20代目当主・佐藤茂左衛門高重が宣長に頼んで作品をもらった可能性が高いという。

 江戸、明治の屏風や桃川神社にまつわる掛け軸なども展示する。市郷土資料館の佐藤耕太郎館長は「大学も宣長も歴史的に有名だが、書をじかに見られる機会はめったにない。多くの人に来てほしい」と呼び掛けている。

 10月15日まで。入館料300円。

 問い合わせは同館、0254(52)1347。

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