昨年の催しで、古い民家や職人工房が並ぶ中道通りのそぞろ歩きを楽しむ人々=2014年9月20日、福井県鯖江市河和田町

昨年の催しで、古い民家や職人工房が並ぶ中道通りのそぞろ歩きを楽しむ人々=2014年9月20日、福井県鯖江市河和田町

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伝統産業やアート楽しむまち歩き 19日から福井県鯖江市で「河和田くらしの祭典」

福井新聞(2015年9月4日)

 福井県鯖江市河和田地区の伝統産業や食、アートなどのイベントを集中開催する「河和田くらしの祭典」が19、20の両日、市うるしの里会館などで開かれる。まち歩きイベント「河和田くらし巡り」などを通して、同地区のさまざまな魅力を楽しむことができる。

 1500年の歴史を持つ越前漆器の産地である同地区は、古くは養蚕が盛んで眼鏡産業のルーツもあり、「ものづくりのまち」鯖江の象徴的な地区。交流人口を増やして地区を活性化させようと、住民らでつくる「うるしの里かわだまちづくり協議会」が昨年に続いて開催する。

 河和田、片山町を中心に行われる「くらし巡り」では、普段は入れない越前漆器工房やショールーム約30軒を開放。昨年よりも対象エリアを拡大し、10軒近く増えた。職人らと直接話ができ、漆器を買うこともできる。昨年人気だった漆器の絵付け体験もある。先着200人で、1人100円。

 同地区の伝統薬味「山うに」を使ったたこ焼きなどの販売テントが並ぶほか、漆器を使って食べる丼やそばもある。河和田町の漆器神社では年4回しか公開しない漆塗りの「格(ごう)天井」を、片山町の八幡神社では明治初期まで使われた県文化財の職人道具を公開する。19日午後5時半からは河和田町の大門通りをライトアップする。

 大学生が同地区で創作活動をする「河和田アートキャンプ」は、河和田町の中道通り沿いなどに作品を展示し、地区をアートで彩る。

 同会館で行う「越前漆器 山車・漆器まつり」では、19日午前9時から越前漆器の山車ひき。河和田コミュニティセンターを出発し同会館まで。同10時40分から、東京芸大の三田村有純教授による漆と日本文化の講演がある。20日午後4時から、国内外から漆器のデザインを募集した「鯖江うるしアワード」の入賞作品を発表する。

 ラポーゼかわだでは「いい湯 一服 河和田秋の収穫祭」と題して、地区内の旬の野菜や新米などを販売。19日午後6時からはお化け屋敷イベント「ホラーナイト」を行う。

 催しは一部を除いて午前10時~午後4時。19日の河和田町のみ同9時まで。

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