JR東日本、西日本は3日、北陸新幹線(長野経由)で運行しているE7系とW7系の車両に、スキーやスノーボード、スーツケースといった大型荷物の置き場を設けると明らかにした。沿線に飯山などスノーリゾート地が点在しているのに加え、増加傾向にある外国人旅行客らからも大型荷物の置き場を求める声が寄せられており、通年で利用できるよう車両を改造する。
置き場を設けるのは、普通車の偶数号車とグリーン車のデッキ。普通車はドア近くの2人掛け席1カ所を撤去し、2段構造の荷物置き場(幅93センチ、奥行き74センチ、上段52センチ、下段60センチ)を取り付ける。全車両の約半数に当たる174両を対象に10月5日から順次改造を始め、12月下旬までには終える予定だ。
金沢延伸に伴い県内で唯一新設された飯山駅のある飯山市は、車両改造を歓迎。「新幹線を利用して訪れるスキー客の利便性が高まる」(経済部)としている。JR東によると、東京―長野間を走っているE2系の一部車両のデッキにも同様の荷物置き場が設けられている。