大町市中山高原の標高約1000メートルの畑で、ソバの花が見頃を迎えている。畑や周りの茂みの中からはコオロギなどの鳴き声が聞こえ、初秋を感じさせている。
同市美麻の住民でつくる農業生産組合が毎年7月下旬、ソバと菜の花の種を10ヘクタールの畑に同時にまいて育てている。
ソバの花は例年より5日ほど早く咲き始めた。開花後に降った大雨の影響で一部は倒れたが、全体的に花の数が多く、実の収量も期待できるという。副組合長の種山博茂さん(72)は「雨と風が心配」と話した。畑には時折、行楽客が訪れ、散策や写真撮影を楽しんでいる。花は来週初めまで楽しめそう。
菜の花は冬を越えて来春に花を咲かせる。