オーケストラコンサートのリハーサルで指揮をする小澤征爾さん=5日、松本市のキッセイ文化ホール

オーケストラコンサートのリハーサルで指揮をする小澤征爾さん=5日、松本市のキッセイ文化ホール

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OMF 小澤総監督が最終リハーサル

信濃毎日新聞(2015年9月6日)

 松本市で開催中のセイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)で、総監督の小澤征爾さん(80)が6日に指揮するオーケストラコンサートの最終リハーサルが5日、会場となるキッセイ文化ホール(県松本文化会館)で一般公開された。小澤さんは8月1日に腰の骨を折るけがをしたが、この日は力のこもった指揮でサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)を引っ張った。
 小澤さんの体調を考慮し、6日の曲目はブラームスの交響曲第4番から、「負担の少ない」(OMF実行委員会)ベートーベンの交響曲第2番に変更された。
 小澤さんは演奏時間の多くを椅子に座って指揮。楽章の間に1分弱の休憩を2回挟み、約30分の曲を通して演奏した。盛り上がる部分では立ち上がり、両足を踏ん張りながら前のめりでSKOをリード。存在感のある指揮に、演奏家はめりはりの利いた演奏で応えた。小澤さんの背中には汗がにじみ、力の入れようを物語った。
 リハーサルは、応募者5200人余から抽選で選ばれた県内の約600人が鑑賞した。松本市里山辺の会社員大沢雅(みやび)さん(27)は「小澤さんが指揮をすると、色彩豊かで躍動した演奏になると感じた。体はつらいだろうが、それを感じさせない指揮にすごさがあった」と話していた。
 6日は小澤さんのほか、米アトランタ交響楽団音楽監督のロバート・スパーノさん(54)がバルトークの「管弦楽のための協奏曲」を指揮する。

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