写真展「創造の原点」開催を前に行われた内覧会=4日、弥彦村

写真展「創造の原点」開催を前に行われた内覧会=4日、弥彦村

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故天野尚さん写真展開催中 大きな足跡圧巻176点 弥彦2会場

新潟日報(2015年9月7日)

 大判カメラで世界の自然を記録する写真家として活躍し、先月亡くなった天野尚さんの写真展「創造の原点」が5日始まるのを前に、会場の弥彦村総合コミュニティーセンターと弥彦の丘美術館で4日、内覧会が開かれた。黙とうの後、天野さんが亡くなる2日前まで選び抜いた作品176点が関係者に公開された。

 天野さんは胃がんと闘い、併発した肺炎のため8月4日、新潟市西蒲区の自宅で亡くなった。61歳だった。元競輪選手で、20代の頃からアマゾン川流域の熱帯雨林など大自然を撮り、2000年代に入り繊細な美しさを求めて日本の自然も写すようになった。

 水槽の中に自然の生態系を表現する「ネイチャーアクアリウム」の提唱者でもあった。新潟日報紙面では10年4月から「地球点描 天野尚の目」で127回にわたり世界中の風景を写真と文で紹介した。

 写真展は、弥彦神社の御遷座100年を祝う目的で同美術館が昨年、天野さんに依頼した。選手時代に弥彦競輪に出場した縁もあり、天野さんは「ぜひ力になりたい」と応えた。

 会場のコミュニティセンターにはアマゾンなどの大自然や日本の風景、神社仏閣などが並び、美術館には佐渡市などの杉をそろえた。8×20インチの大判フィルムで写した作品は圧巻で、その場にいるかのように見る者を引き込む。

 展示のメーンは雪化粧した弥彦神社。同展のために取り組んだ作品で、雪が降るのを待ち続け、午前5時に撮影した。撮影後、天野さんは「撮れた」と安堵の思いを口にしたという。

 弥彦の丘美術館の五十嵐敬吾館長(86)は「めったに見られない世界の風景と日本の落ち着いた自然を比べてもいい。『世界のアマノ』を多くの人に見てもらいたい」と話した。

 10月12日まで。午前9時半~午後4時半。5日は午前10時半から。2会場共通券700円、中学生以下無料。

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