秋の味覚マツタケの収穫が、諏訪市や上田市、南佐久郡北相木村や南相木村などの標高の高い場所で始まった。諏訪市湖南後山地区の標高1100〜1300メートルの斜面でも8日、収穫作業があり、特有の香りを漂わせていた。
同地区でマツタケ料理を提供する「松茸山荘」経営、遠藤猶善さん(65)がこの日収穫したマツタケは、大きい物で長さ15センチほど。例年より4、5日早いという。8月下旬の雨は好条件だったが、その後は「降りすぎている」と遠藤さん。接近中の台風18号の影響でさらに降水量が増え、通過後に気温が25度以上に上がると「小さいマツタケが腐ってしまう」と気をもむ。山荘は20日から開ける予定だ。
県林業総合センター(塩尻市)によると、県産マツタケは、お盆すぎから気温が下がって降雨が続いた影響もあり、例年よりやや早い。最盛期は25日から10月20日ごろの見込みだが、今後も低温と多雨が続けば時季が早まる可能性があるという。