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菊蒔絵貝桶一式を公開 県輪島漆芸美術館、2年半かけ完成

北國新聞(2015年9月12日)

 輪島市の漆工家らが2年半かけて完成させた菊蒔(きくまき)絵(え)貝桶(かいおけ)一式の公開が11日、同市の県輪島漆芸美術館で始まり、豪華な桶一対と360組に上る合わせ貝が並んだ。約50人の専門家集団が卓越の技を結集し、江戸期大名家の嫁入り道具をよみがえらせた。

 貝桶は貝合わせの貝殻を入れるふた付きの桶である。制作実行委員会は高さ61センチもの大型桶を手掛け、金蒔絵で菊の装飾を施した。飾りひもが男蜻蛉結(おとんぼむすび)と女蜻蛉結(めとんぼむすび)の対になっている。貝は9センチ前後のハマグリを厳選し、金箔(きんぱく)の上に日本画顔料を定着させる手法で草花を描いた。制作はオーストラリアの日本漆器収集家らが支援しており、日豪の植物360種をモチーフにした。

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