飯田市今宮町の今宮球場一帯で12日夜、今宮郊戸八幡宮秋季祭典の花火が奉納された。色とりどりの花火が打ち上げられる中、みこしを担いで練り歩く「きおい」の威勢のよい掛け声とスタンドいっぱいに詰め掛けた大勢の観客の歓声、拍手が球場に響いた。
一帯を回ったみこしが同球場に入り始めた午後7時20分ごろ、花火が開始。グラウンドに並んだ15本の筒花火「連合大三国」が同時に火の粉を噴き上げると、祭りの熱気は最高潮になった。火の粉が激しく舞う中、17基のきらびやかなみこしが一斉にグラウンドを練り歩き、球場一体となって秋の祭典を楽しんだ。
年番長の座光寺主税(ちから)さん(66)は「地域のまとまりをつなぐ祭り。消えることなく続いてほしい」と話していた。