19日開幕した福井県小浜市男山の八幡神社の例大祭「放生祭(ほうぜまつり)」で、各区が稽古を積み重ねてきた大太鼓や神楽、獅子などの出し物がにぎやかに披露された。
今年は清滝、今宮、竜田、飛鳥の各区が山車を出す。大太鼓を住吉、広峰、大宮が奉納し、神楽を津島、神田、白鳥が担当。獅子は玉前、日吉の各区が奉納する。
八幡神社には各区が順番に宮入りした。神社周辺の路上では、黄色や黒、緑などの着物でそろえた一行が大太鼓や獅子舞を力強く披露し、多くの見物客を沸かせた。
高さ約5メートル、幅約2メートルの山車の宮入りは一番の見せ場。露店が並ぶ約50メートルの参道を豪快に駆け抜けた。鳥居前では山車に乗った子どもたちの元気な掛け声や、笛や太鼓の音色が響き渡った。
ほかにも、3人一組の華麗な獅子の舞や太鼓の音に合わせて、激しく打ち鳴らす棒振りなども奉納された。夜は、ちょうちんに明かりをともした山車の巡行もあった。