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墨田区伝統の技を紹介 小布施の美術館で作品展

信濃毎日新聞(2015年9月21日)

 東京都墨田区の伝統工芸職人13人の作品を展示する「すみだ伝統工芸技人(わざびと)展」が20日、小布施町のおぶせミュージアム・中島千波館で4日間の日程で始まった。江戸時代に同町で多くの作品を残した葛飾北斎が墨田区の出身だった縁で始まり、9回目。錫(すず)細工や江戸指物、市松人形など約50点を展示している。

 べっ甲のかんざし、藍染めの法被といった江戸時代からの日用品や、江戸切子のショットグラス、きり製のスマートフォン台など伝統技術を生かした現代の生活用具が並ぶ。かんながけの実演、きりだんすの木くぎを使ってアクセサリーかけを作る体験コーナーもある。

 みこし飾り金具職人の塩沢政子さん(71)=写真右=は、新潟県上越市から訪れた会社役員峰村光弘さん(64)に錫製の箸置きやネックレスなどの作り方を説明。約1500本のたがねを使って複雑な模様を彫ると聞いた峰村さんは「職人の技だね。興味があったので来て良かった」と話していた。

 午前10時〜午後5時。入場無料。

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