南砺市の相倉合掌造り集落(平)で20日、世界文化遺産登録20周年を記念して15年ぶりに秋祭りの獅子舞が復活し、秋空の山里で勇壮に舞った。
相倉集落は1995年12月、菅沼合掌造り集落(上平)、白川郷(岐阜県)と共に世界遺産に登録された。近年、過疎化が進み、獅子舞は春祭りでのみ行っていたが、相倉青年会(中島仁司会長)が記念の年を機に復活させることを提案し、住民も賛同した。
住民や集落出身の若者ら約20人が参加。砺波市在住の中田和宏さん(23)、茨城県から移住した相田慶一さん(37)の長女、笑那さん(8)が獅子取りを務め、地主神社や民家で舞った。
中島会長(35)は「最近は集落を担う若手や子どもが増えている。先輩の指導を受けて成長しながら秋の獅子舞も続けたい」と話した。